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子どもの歯が重なって生えてきた!叢生の原因と早めに相談すべき6つのサイン

2026年05月23日

「子どもの前歯が、なんだか重なって生えてきた気がする」
「乳歯のときはきれいに並んでいたのに、生え変わり始めたらガタガタになってきた……」

お子さんのお口を見て、そんな心配を抱いていませんか?

歯がデコボコ・ガタガタに並ぶ状態を、歯科医院では「叢生(そうせい)」と呼びます。実は、子どもの歯並びトラブルの約8割を占めるポピュラーな症状ですが、「いつか自然に並ぶはず」と放置してしまうのは危険です。

本記事では、子どもの歯がガタガタになってしまう仕組みや日常に隠れた原因、見逃してはいけない「6つのサイン」を分かりやすく解説します。顎の成長を活かせる“今だからこそできる治療法”についてもご紹介します。

歯の重なりが気になりはじめたら、まずは状態を確認しましょう

「歯が重なって生えてきた」「スペースが足りなさそう」
叢生は早めに確認することで、対応の選択肢が広がることがあります。

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叢生(そうせい)とは何か?〜子どもの歯がガタガタになる仕組み〜

叢生(そうせい)とは、歯が前後に重なりあい、でこぼこ・ガタガタした状態で生えてくる歯並びのことです。「乱杭歯(らんぐいば)」「八重歯」「ガチャ歯」とも呼ばれます。

叢生は子どもの歯並びトラブルの中で最も多く、全体の約8割を占めています。乳幼児期には1割未満ですが、永久歯への生え替わりが始まる6〜8歳ごろから急増します。

仕組みはシンプルです。永久歯は乳歯の約1.5倍の大きさがあります。顎に十分なスペースがないと、歯は行き場を失い、ねじれたり内側・外側にはみ出して生えてきます。

叢生・乱杭歯・八重歯の違いは?

これらはすべて叢生の一種です。

  • 叢生(そうせい)…歯全体がでこぼこ・ガタガタしている状態の総称
  • 乱杭歯(らんぐいば)…叢生の別名。杭が乱立するように歯が不規則に生えている状態
  • 八重歯…犬歯が歯列から外側に飛び出した状態。叢生の一形態

いずれも根本的な原因は同じで、「顎のスペース不足」です。治療のアプローチも共通しています。

叢生の原因は何か?〜遺伝・口呼吸・舌癖が関係する〜

叢生の主な原因は、顎の大きさと歯の大きさのアンバランスです。原因は遺伝だけでなく、日常の習慣も大きく影響します。

叢生の原因として以下が挙げられています。

  • 遺伝的要因…顎が小さい・歯が大きいといった骨格・歯のサイズは遺伝の影響を強く受ける
  • 顎の発育不足…やわらかい食べ物ばかり食べる、正しく噛み合っていないことで顎が十分に発育しない
  • 乳歯の早期脱落・虫歯…乳歯を早くに失うと隣の歯が移動し、永久歯の生えるスペースが狭くなる
  • 口呼吸…鼻炎などで口呼吸が習慣化すると、舌が正しい位置に置かれず顎の発育が妨げられる
  • 舌癖・悪習癖…舌で歯を押す癖、指しゃぶり、頬杖なども歯列に影響する
  • 飲み込み方の問題…正しい嚥下(えんげ)ができていないと、舌の力が歯列を乱す方向に働く

特に口呼吸・舌癖・飲み込み方は、歯並びが悪くなる「根本原因」として近年注目されています。これらの習慣を改善しないまま歯だけを動かしても、後戻りのリスクが高まります。

叢生を放置するとどうなるか?〜虫歯・噛み合わせ・全身への影響〜

叢生を放置すると、見た目の問題だけでなく、口腔内の健康や全身にも悪影響が及びます。早めの対処が重要な理由はここにあります。

 

  • 虫歯・歯周病リスクの上昇…歯がでこぼこだと歯ブラシが届きにくく、磨き残しが増える。デンタルフロスを使わないと汚れが取れない部分が生じる
  • 口内炎ができやすくなる…飛び出した歯の先が粘膜に触れ、口内炎が繰り返しできる
  • 咀嚼(そしゃく)障害…うまく噛めないため食べ物が十分に砕かれず、胃腸への負担が増える
  • 発音の不明瞭さ…歯列の乱れが空気の流れを乱し、特定の音が発音しにくくなる
  • 顎関節症のリスク…噛み合わせの悪さが顎関節に負担をかけ、顎の痛みや口が開きにくい症状につながることがある
  • 一部の歯への過負担…力が均等に分散されず、特定の歯が早く弱る
  • 肩こり・頭痛などの全身症状…噛み合わせの乱れが姿勢や筋肉のバランスに影響することがある
  • 心理的影響…見た目のコンプレックスから自信を失い、内向的になりやすいという報告もある

特に子どもの場合、顎の骨が成長段階にあるため、放置すると顎の成長そのものが障害されるリスクがあります。早期発見・早期対応が将来の歯の健康を大きく左右します。

早めに相談すべき6つのサインとは?〜見逃しやすいチェックポイント〜

以下の6つのサインのうち1つでも当てはまれば、矯正歯科への相談を検討してください。顎の成長が終わる前に対処することで、治療の選択肢が大きく広がります。

サイン①:前歯が重なって生えてきた

永久歯の前歯が乳歯の内側や外側から重なるように生えてきた場合、スペース不足のサインです。特に6〜8歳の前歯生え替わり期に多く見られます。

 

サイン②:乳歯の歯と歯の間にすき間がない

乳幼児期の歯は、むしろすき間がある状態が正常です。乳歯がぴったりとすき間なく並んでいる場合、永久歯が生えるスペースが足りなくなる「叢生予備軍」です。

永久歯は乳歯の約1.5倍の大きさがあるため、乳歯の段階でスペースがなければ、生え替わり後に叢生が顕在化します。早めにかかりつけ歯科医に相談しておくことが重要です。

サイン③:口をいつも開けている・口呼吸が習慣になっている

口呼吸が習慣化すると、舌が正しい位置(上顎の天井部分)に置かれず、顎の横幅の発育が妨げられます。その結果、歯が並ぶスペースが狭くなり叢生につながります。

鼻炎・アレルギーが原因で口呼吸になっているケースも多いため、耳鼻科と歯科の連携が必要な場合もあります。

サイン④:舌で歯を押す癖・指しゃぶりが続いている

舌で前歯を押す「舌癖(ぜつへき)」や、3歳以降も続く指しゃぶりは、歯列に継続的な力を加えて叢生や出っ歯の原因になります。

これらの悪習癖は、歯を動かす治療だけでは解決しません。口腔筋機能トレーニング(MFT)などで根本から改善することが、後戻り防止のためにも重要です。

サイン⑤:食べ物をうまく噛めていない・食事に時間がかかる

叢生があると噛み合わせが乱れ、食べ物をうまく砕けないことがあります。食事に時間がかかる、食べ物をよく丸飲みする、硬いものを嫌がるといった様子が見られる場合は要注意です。

咀嚼機能の低下は胃腸への負担だけでなく、顎の発育にも悪影響を及ぼします。

サイン⑥:歯磨きをしていても虫歯が繰り返しできる

歯がでこぼこに重なっていると、どれだけ丁寧に磨いても歯ブラシが届かない部分が生じます。虫歯が繰り返しできる場合、叢生による磨き残しが原因の一つである可能性があります。

また、乳歯の虫歯を放置して早期に抜歯になると、隣の歯が移動してスペースが失われ、叢生がさらに悪化するという悪循環も起こります。

6つのサインに当てはまると感じたら

サインを読んで「うちの子に当てはまるかも」と感じたら、
実際に歯並びを確認してもらうことをおすすめします。

歯並びの状態を相談する

子どもの叢生はいつ治療を始めるべきか?〜治療開始の最適タイミング〜

叢生の治療開始の目安は6〜9歳ごろです。この時期は顎の骨が柔軟で成長を誘導しやすく、比較的シンプルな装置で大きな効果が得られます。

特に「顎の狭さ」が原因の子どもは、できるだけ小学校低学年のうちに治療を開始することが推奨されています。中学生・高校生になると顎の骨の成長が終わり、抜歯を伴う本格矯正が必要になるケースが増えます。

 

年齢別の治療アプローチの目安

  • 0〜2歳…姿勢指導・授乳姿勢・離乳食の食べ方など、顎の発育を促す生活習慣の指導
  • 3〜5歳…取り外し式の装置(プレオルソ等)や口腔筋機能トレーニングで悪習癖を改善
  • 6〜9歳(Ⅰ期治療)…歯列矯正用咬合誘導装置や拡大床で顎の幅を広げ、永久歯が正しく生えるスペースを確保する
  • 10歳以降(Ⅱ期治療)…永久歯が生え揃ってからワイヤー矯正・マウスピース矯正で歯並びを整える

できるだけⅠ期治療(小児矯正)で完結させることが、治療期間の短縮・費用の抑制・抜歯回避につながります。

叢生の治療法にはどんな種類があるか?〜咬合誘導装置からインビザラインまで〜

叢生の治療法は、年齢・症状の程度・原因によって異なります。子どもの場合は顎の成長を利用した治療が中心で、大人の場合はワイヤー矯正やマウスピース矯正が主流です。

小児期の治療法:歯列矯正用咬合誘導装置・拡大床

6〜9歳ごろの小児矯正では、主に以下の装置が使われます。

  • 歯列矯正用咬合誘導装置…口呼吸・舌癖・飲み込み方・姿勢といった根本原因を改善しながら顎の発育を誘導する装置。取り外し式で、就寝時や在宅時に使用するタイプが多い
  • 拡大床(しょうきょうせい)…プレート型の装置に組み込まれたネジを回して顎の幅を広げる。取り外し式と固定式がある。1ヶ月に約0.5mmずつ広げ、1〜1.5年で6〜7mm程度のスペースが確保できる
  • 口腔筋機能トレーニング(MFT)…口周りの筋肉を鍛え、舌の位置・口を閉じる力・飲み込み方を正しく改善するトレーニング。装置と併用することで後戻りを防ぐ

上下の前歯4本が生え揃ったころから顎を広げる治療を開始するのが最適とされています。横の歯が生え替わり始めると装置の安定が悪くなるため、タイミングが重要です。

大人・中高生の治療法:ワイヤー矯正・マウスピース矯正

永久歯が生え揃った後の叢生治療は、以下の方法が一般的です。

  • ワイヤー矯正(マルチブラケット)…歯の表面にブラケットを装着しワイヤーで歯を動かす。最も歴史が長く、ほぼすべての症例に対応できる。重度の叢生にも有効
  • マウスピース型矯正装置(インビザライン)…透明で目立ちにくく、取り外し可能。食事・歯磨き時に外せるため口腔衛生を保ちやすい。専用アプリで歯の動きや交換時期を確認できるシステムも導入されている

重度の叢生では、顎のスペースを確保するために小臼歯の抜歯が必要になるケースもあります。

ライフガーデン茂原歯科の小児矯正はどんな特徴があるか?

ライフガーデン茂原歯科(茂原駅から徒歩10分・広い駐車場完備)では、叢生の根本原因にアプローチする小児矯正を提供しています。

最大の特徴は、歯を並べるだけでなく、口呼吸・舌癖・姿勢・飲み込み方という根本原因を改善する点です。歯列矯正用咬合誘導装置と口腔トレーニングを組み合わせることで、後戻りのリスクを低減します。

年齢別プログラムの内容

  • 0歳〜…姿勢指導。授乳・離乳食の時期から顎の発育を支える生活習慣を整える
  • 3〜5歳…取り外し式装置で悪習癖を早期に改善。口腔筋機能の基盤をつくる
  • 6〜9歳…咬合誘導装置と口腔トレーニングで顎の幅を広げ、永久歯が正しく生えるスペースを確保する

できるだけⅠ期治療で完結させる方針

同院ではできるだけⅠ期治療(小児矯正)で終わらせることを目指しています。これにより、以下のメリットが得られます。

  • 治療期間が短くなる…顎の成長を利用するため、大人になってからの矯正より短期間で済む
  • 費用が抑えられる…小児の予防矯正は約44万円(税込)。大人の本格矯正(約77万〜110万円)と比べて大幅に抑えられる
  • 抜歯の可能性が下がる…顎を広げてスペースを確保できるため、小臼歯の抜歯を回避できるケースが増える

総合歯科医院だからできる一貫ケア

矯正前の虫歯治療・矯正中の予防管理・歯周病ケアまで院内で完結できます。また、顎の痛みや頭痛・肩こりがある場合には、スプリント療法で顎関節を安定させてから矯正に入るケースもあり、見た目だけでなく機能面も重視した治療を行っています。

大人の矯正にも対応

ワイヤー矯正(マルチブラケット)とマウスピース型矯正装置(インビザライン)の両方に対応。インビザラインは専用アプリで歯の動きや交換時期を確認できるシステムを導入しており、忙しい方でも管理しやすい環境が整っています。

矯正相談(初診)は3,300円、資料取り・診断は33,000円で、事前にしっかり説明を受けた上で納得して治療を進める仕組みが整っています。

茂原市で子どもの歯並びが気になり始めた方、できれば抜歯せずに矯正したい方、大人だけど目立たない矯正をしたい方は、ライフガーデン茂原歯科へお気軽にご相談ください。矯正相談(初診)3,300円で、お子さんの歯並びの状態を詳しく確認し、最適な治療プランをご提案します。茂原駅から徒歩10分・広い駐車場完備で通いやすい環境です。

よくある質問

叢生(そうせい)とはどんな歯並びですか?

叢生とは、顎のスペースが足りないために歯が重なりあい、でこぼこ・ガタガタした状態で生える歯並びです。乱杭歯・八重歯も叢生の一種で、子どもの歯並びトラブルの約8割を占めます。

子どもの叢生はいつから治療を始めるのがベストですか?

6〜9歳ごろのⅠ期治療(小児矯正)が最適です。顎の骨が柔軟なこの時期に始めることで、抜歯なし・短期間・低コストで治療できる可能性が高まります。日本矯正歯科学会は7歳までの受診を推奨しています。

乳歯がきれいに並んでいれば叢生にならないですか?

乳歯がきれいでも安心できません。乳歯の段階でスキマがない場合、永久歯(乳歯の約1.5倍の大きさ)が生えるスペースが足りず、叢生になりやすいです。乳歯はむしろスキマがある状態が理想的です。

口呼吸が叢生の原因になるのはなぜですか?

口呼吸が習慣化すると舌が正しい位置に置かれず、顎の横幅の発育が妨げられます。その結果、歯が並ぶスペースが狭くなり叢生につながります。鼻炎・アレルギーが原因の場合は耳鼻科との連携も重要です。

叢生を放置するとどんな問題が起きますか?

虫歯・歯周病リスクの上昇、口内炎の多発、咀嚼障害による胃腸への負担、発音の不明瞭さ、顎関節症のリスクなど多岐にわたります。子どもの場合は顎の成長障害につながる可能性もあります。

小児矯正(Ⅰ期治療)で叢生は完全に治りますか?

Ⅰ期治療で顎のスペースを確保することで、叢生の程度を大幅に軽減できます。完全に治らない場合でも、Ⅱ期治療(本格矯正)の難易度が下がり、治療期間・費用を抑えられます。

叢生の治療に抜歯は必ず必要ですか?

必ずしも必要ではありません。小学校低学年のうちに顎を広げる治療を始めることで、抜歯を回避できるケースが多くあります。ただし、重度の叢生や顎の成長が終わった大人の場合は抜歯が必要なこともあります。

マウスピース矯正(インビザライン)で叢生は治せますか?

軽度〜中等度の叢生であればインビザラインで治療できます。透明で目立ちにくく、取り外し可能なため口腔衛生を保ちやすいのが特徴です。重度の場合はワイヤー矯正が適することもあります。

子どもの叢生治療の費用はどのくらいかかりますか?

小児の予防矯正は医院によって異なりますが、目安として約44万円程度です。大人の本格矯正(約77万〜110万円)と比べて大幅に抑えられるため、早期治療がコスト面でも有利です。

叢生の治療中に虫歯になったらどうすればいいですか?

総合歯科医院であれば、矯正中の虫歯治療・予防管理を院内で完結できます。矯正専門医院の場合は提携の一般歯科で対応することになるため、事前に確認しておくと安心です。

まとめ

子どもの歯が重なって生えてきた場合、それは叢生のサインです。叢生は子どもの歯並びトラブルの約8割を占めますが、6〜9歳の顎の成長期に対処することで、抜歯なし・短期間・低コストでの改善が期待できます。口呼吸・舌癖・姿勢といった根本原因を改善する治療を選ぶことが、後戻り防止のカギです。気になるサインが1つでもあれば、まず矯正歯科に相談することをおすすめします。

 

【著者情報】

村瀬 千明

村瀬 千明

出身大学 東京歯科大学
専門 矯正歯科(小児・成人)

経歴

東京歯科大学 卒業
東京歯科大学矯正歯科専門専修コース 卒業
日本矯正歯科学会認定医

資格・所属学会・団体

  • 日本矯正歯科学会
  • 顎変形症学会
  • 日本アライナー矯正歯科研究会

 

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