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小児矯正の費用相場はいくら?装置別(床矯正・プレオルソ等)と内訳まで解説

2026年01月19日

子どもの歯並び、気になりますか?

「うちの子、歯並びが悪いかも・・・」

そんな不安を抱えている親御さんは少なくありません。小児矯正は、お子さんの将来の健康や笑顔のために検討すべき大切な治療です。しかし、多くの方が最初に直面するのが「費用」の問題でしょう。矯正治療は自費診療であり、決して安価ではありません。だからこそ、事前にしっかりと費用の相場や内訳を理解しておくことが重要です。

小児矯正には「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」という2段階のアプローチがあり、使用する装置も床矯正やプレオルソ、マウスピース矯正、ワイヤー矯正など多岐にわたります。それぞれの装置には特徴があり、費用も異なるため、お子さんの状態や治療目標に合わせた選択が求められます。

この記事では、小児矯正の費用相場を装置別に詳しく解説し、治療の流れや費用の内訳、さらには費用を抑えるための制度まで網羅的にご紹介します。

小児矯正の基本〜Ⅰ期治療とⅡ期治療の違い

小児矯正は、成長期の子どもに特化した治療法です。

大きく分けて「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階で進められます。この2つの治療は、目的も使用する装置も異なるため、まずはその違いを理解しておきましょう。

Ⅰ期治療とは?〜成長を利用した土台づくり

Ⅰ期治療は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に行う治療です。

この時期の子どもは顎の骨がまだ柔らかく、成長段階にあります。そのため、顎の成長を促したり、歯が正しく並ぶためのスペースを確保したりすることが可能です。Ⅰ期治療の最大の目的は、「歯並びが悪くなる原因」を根本から改善することにあります。

具体的には、口呼吸や舌癖といった「口腔周囲筋の機能不全」を改善します。これらの悪習癖は、歯並びを悪化させる主要な原因です。歯列矯正用咬合誘導装置やプレオルソといった取り外し可能な装置を使用し、舌や唇、頬の筋肉を正しく機能させることで、自然な歯並びへと誘導していきます。

Ⅰ期治療の対象年齢は、一般的に5歳から9歳頃です。この時期に適切な治療を行うことで、将来的に本格的な矯正治療が不要になったり、治療期間を短縮できたりする可能性が高まります。

Ⅱ期治療とは?〜永久歯を正確に整える

Ⅱ期治療は、永久歯がすべて生え揃った後に行う治療です。

通常12歳頃から開始され、成人の矯正治療と同様の方法で歯並びを整えます。Ⅰ期治療で改善しきれなかった歯の位置や回転、噛み合わせの問題を、より精密に調整していくのがⅡ期治療の役割です。

使用する装置は、金属のワイヤーとブラケットを使った「唇側マルチブラケット矯正」や、透明なマウスピースを使った「マウスピース矯正(インビザラインなど)」が一般的です。これらの装置により、一本一本の歯を理想的な位置へと移動させ、美しい歯並びと正しい噛み合わせを実現します。

Ⅰ期治療を受けた子どもの場合、顎の成長や歯列の土台がすでに整っているため、Ⅱ期治療の期間が短縮されたり、抜歯の必要性が減ったりするメリットがあります。一方、Ⅰ期治療を受けずにⅡ期治療から始める場合もあり、その場合は治療期間が長くなる傾向があります。

装置別の費用相場〜床矯正・プレオルソ・マウスピース矯正

 

小児矯正の費用は、使用する装置によって大きく異なります。

ここでは、代表的な装置である床矯正、プレオルソ、マウスピース矯正、そしてワイヤー矯正の費用相場を詳しく見ていきましょう。

床矯正の費用相場

床矯正は、顎の幅を物理的に広げる治療法です。

取り外し可能な装置に「拡大ネジ」が組み込まれており、定期的にネジを回すことで歯列弓を徐々に拡大していきます。永久歯が並ぶスペースを確保することが主な目的で、叢生(歯の重なり)や出っ歯の改善に効果的です。

床矯正の費用相場は、一般的に40万円から60万円程度です。ただし、上下両方の装置が必要な場合や、治療期間が長引く場合は、さらに費用がかかることもあります。また、装置の紛失や破損時には、1個あたり9,000円から55,000円程度の再製作費用が発生します。

床矯正は6歳から12歳頃の混合歯列期に適しており、治療期間は1年から2年程度が一般的です。装着時間は原則として1日14時間以上が推奨されており、学校での装着も必要になる場合があります。

プレオルソの費用相場

プレオルソは、筋機能訓練に特化したマウスピース型装置です。

歯を直接動かすのではなく、口呼吸や舌癖といった悪習癖を改善することで、自然な歯並びへと誘導します。柔らかいシリコン素材でできており、装着時の違和感が少ないのが特徴です。

プレオルソの費用相場は、35万円から70万円程度です。装着時間が就寝時と日中1時間程度と短いため、学校生活への影響が少なく、子どもの負担も軽減されます。治療期間は半年から1年半程度が一般的で、5歳から8歳頃の低年齢層に特に効果的です。

プレオルソは、口周りの筋肉を正しく機能させることで、歯並びの根本的な原因を改善します。そのため、治療後の後戻りが起こりにくいというメリットがあります。ただし、重度の歯列不正には適応できない場合もあるため、歯科医師との十分な相談が必要です。

マウスピース矯正(インビザライン等)の費用相場

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす治療法です。

見た目が目立ちにくく、取り外しも可能なため、食事や歯磨きがしやすいという利点があります。特に「インビザライン」は、世界中で広く使用されている代表的なマウスピース矯正システムです。

マウスピース矯正の費用相場は、部分矯正で50万円から70万円、全体矯正で70万円から120万円程度です。治療範囲や歯並びの状態によって費用が大きく変動します。また、治療期間短縮装置を使用する場合は、別途55,000円程度の費用が発生することもあります。

マウスピース矯正は、永久歯に生え変わった後のⅡ期治療で主に使用されます。治療期間は症例によって異なりますが、1年から2年半程度が一般的です。定期的な通院は6週間から8週間に1回程度で、ワイヤー矯正よりも来院頻度が少ないのも特徴です。

ワイヤー矯正の費用相場

ワイヤー矯正は、最も伝統的で確実性の高い矯正方法です。

金属のブラケットとワイヤーを歯の表面に固定し、ワイヤーの弾性を利用して歯を動かします。幅広い症例に対応でき、重度の歯列不正にも効果的です。

ワイヤー矯正の費用相場は、77万円から88万円程度です。予防矯正(Ⅰ期治療)から移行した場合は、33万円程度に抑えられることもあります。治療期間は1年半から3年程度が一般的で、月に1回程度の調整が必要です。調整料は1回あたり5,500円程度が相場です。

ワイヤー矯正のデメリットは、装置が目立つことや、食事や歯磨きがしにくくなることです。また、金属アレルギーのリスクもあります。しかし、確実に歯を動かせるため、複雑な症例でも対応可能という大きなメリットがあります。

小児矯正の費用内訳〜何にいくらかかる?

矯正治療の総額は、一つの項目だけで決まるわけではありません。

治療前の検査から治療後の保定まで、さまざまな段階で費用が発生します。ここでは、小児矯正にかかる費用の内訳を詳しく見ていきましょう。

初診・相談料

矯正治療を検討する際、まず最初に発生するのが初診・相談料です。

多くの歯科医院では、初回の相談を無料で行っているところもありますが、有料の場合は3,000円から5,000円程度が相場です。この段階では、お子さんの歯並びの状態を確認し、治療の必要性や適切な開始時期、おおよその費用などについて説明を受けます。

初診相談は、治療を決定する前の重要なステップです。複数の歯科医院で相談を受け、治療方針や費用を比較検討することをおすすめします。信頼できる歯科医師を見つけることが、成功する矯正治療の第一歩となります。

検査・診断料

治療を開始する前には、詳細な検査が必要です。

検査には、レントゲン撮影、CT撮影、口腔内スキャン、顔や口の写真撮影などが含まれます。これらのデータをもとに、歯科医師が正確な診断を行い、最適な治療計画を立てます。検査・診断料の相場は、3万円から5万円程度です。

精密な検査は、治療の成功に不可欠です。特に、CTやデジタル口腔内スキャナー「iTero」などの最新設備を導入している医院では、より正確な診断が可能になります。検査結果は、通常2週間程度で出揃い、その後に詳細な治療計画の説明を受けることになります。

装置料・治療費

矯正治療の中で最も大きな割合を占めるのが、装置料と治療費です。

これは、使用する矯正装置の種類や治療の複雑さによって大きく変動します。前述の通り、床矯正で40万円から60万円、プレオルソで35万円から70万円、マウスピース矯正で50万円から120万円、ワイヤー矯正で77万円から88万円程度が相場です。

装置料には、マウスピースやブラケット、ワイヤーなどの材料費のほか、装置の調整や交換にかかる技術料も含まれます。また、治療中に装置を紛失したり破損したりした場合は、別途再製作費用が発生します。装置の管理には十分注意しましょう。

調整料(再診料)

矯正治療中は、定期的な通院が必要です。

通院のたびに発生するのが調整料(再診料)で、1回あたり3,000円から6,000円程度が相場です。ワイヤー矯正の場合は月に1回、マウスピース矯正の場合は6週間から8週間に1回程度の通院が必要です。治療期間が1年から2年と長期にわたるため、調整料の総額も無視できない金額になります。

調整料は、歯の動きを確認し、装置を調整するための重要な費用です。通院をサボると治療期間が延びたり、効果が十分に得られなかったりするため、計画的な通院が大切です。

保定装置料・観察料

矯正治療が完了した後も、油断は禁物です。

歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、「保定」という期間が必要になります。保定装置(リテーナー)を装着し、定期的に歯科医院で経過観察を受けます。保定装置の製作費用は6,000円から1万円程度、定期観察料は1回あたり3,000円程度が相場です。

保定期間は一般的に1年から2年程度ですが、場合によってはそれ以上の期間が必要なこともあります。せっかく整えた歯並びを維持するために、保定装置の使用は非常に重要です。指示通りに装置を使用しないと、「後戻り」が生じる可能性があるため、注意が必要です。

費用を抑える方法〜医療費控除と支払い方法

矯正治療は高額な費用がかかるため、経済的な負担を軽減する方法を知っておくことが重要です。

ここでは、医療費控除の活用方法や、無理のない支払い方法についてご紹介します。

医療費控除を活用する

矯正治療は、条件を満たせば医療費控除の対象になります。

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告によって所得控除を受けられる制度です。一般的には、年間の医療費が10万円を超えた場合に適用されます。小児矯正の場合、「容ぼうを美化するための治療」ではなく、「年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合」に適用されるため、多くのケースで医療費控除の対象となります。

医療費控除を受けるためには、確定申告が必要です。治療費の領収書や診断書を保管しておき、翌年の確定申告時に提出します。e-Taxを利用すれば、オンラインで簡単に申告できます。医療費控除によって、実質的な治療費の負担を軽減できるため、必ず活用しましょう。

デンタルローンを利用する

矯正治療の費用を一括で支払うのが難しい場合、デンタルローンの利用を検討しましょう。

デンタルローンは、歯科治療専用の分割払いシステムです。多くの歯科医院で取り扱っており、月々の支払額を抑えながら治療を受けることができます。金利は金融機関によって異なりますが、一般的なクレジットカードの分割払いよりも低金利であることが多いです。

デンタルローンを利用する際は、返済期間や月々の支払額をしっかりと確認し、無理のない計画を立てることが大切です。また、医療費控除はローンを利用した場合でも適用されるため、併用することでさらに負担を軽減できます。

分割払いや振込を選択する

歯科医院によっては、独自の分割払いプランを用意しているところもあります。

デンタルローンを利用しなくても、医院と直接相談して支払い計画を立てることができる場合があります。また、振込による支払いを選択することで、クレジットカードの手数料を節約できることもあります。支払い方法については、初診時や契約時に歯科医院のスタッフに相談してみましょう。

経済的な理由で矯正治療を諦める前に、まずは歯科医院に相談することをおすすめします。多くの医院が、患者さんの負担を軽減するために柔軟な対応をしてくれます。

小児矯正のメリットとリスク〜知っておくべきこと

矯正治療には多くのメリットがありますが、同時にリスクも存在します。

治療を開始する前に、これらをしっかりと理解しておくことが重要です。

小児矯正のメリット

小児矯正の最大のメリットは、見た目の改善です。

美しい歯並びは、お子さんの自信や笑顔につながります。また、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが低減します。さらに、正しい噛み合わせは、食べ物をしっかりと噛むことができるようになり、消化機能の向上にもつながります。

成長期に矯正治療を行うことで、顎の成長を適切に誘導できるのも大きなメリットです。Ⅰ期治療で土台を整えることで、将来的に本格的な矯正治療が不要になったり、治療期間が短縮されたりする可能性があります。また、口呼吸や舌癖といった悪習癖を改善することで、全身の健康にも良い影響を与えます。

小児矯正のリスクと副作用

矯正治療にはリスクも伴います。

装置を装着した直後は、違和感や痛みを感じることがあります。また、治療期間が予想よりも長引く可能性もあります。矯正装置が歯の表面に付いていると、食べ物が溜まりやすく、歯磨きが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。適切な口腔ケアが不可欠です。

ごくまれに、歯根吸収(歯の根が短くなる現象)が起こることがあります。また、金属製の装置を使用する場合は、金属アレルギーのリスクも考慮する必要があります。治療中に顎関節の痛みや音が鳴るなどの症状が出ることもあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、信頼できる歯科医師のもとで治療を受け、指示に従って適切なケアを行うことが重要です。

まとめ〜お子さんの未来のために最適な選択を

小児矯正の費用は、装置や治療内容によって大きく異なります。

床矯正で40万円から60万円、プレオルソで35万円から70万円、マウスピース矯正で50万円から120万円、ワイヤー矯正で77万円から88万円程度が相場です。これに加えて、検査・診断料、調整料、保定装置料などが発生するため、総額では100万円を超えることも珍しくありません。

しかし、医療費控除やデンタルローンを活用することで、経済的な負担を軽減することが可能です。また、Ⅰ期治療で適切に土台を整えることで、将来的な治療費を抑えられる可能性もあります。

矯正治療は、お子さんの将来の健康と笑顔への投資です。費用だけでなく、治療の質や歯科医師の経験、通院のしやすさなども考慮して、最適な選択をしてください。まずは信頼できる歯科医院で相談を受け、お子さんに合った治療計画を立てることから始めましょう。

お子さんの輝く笑顔のために、今できる最善の選択をしませんか?

むらせ歯科茂原院では、お子さん一人ひとりの状態に合わせた小児矯正治療を提供しています。Ⅰ期治療からⅡ期治療まで、一貫してサポートし、患者さんの身体的・経済的負担を軽減するために最善を尽くしています。歯並びが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。

 

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