小児矯正の「第一期・第二期」って何が違う…

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小児矯正の「第一期・第二期」って何が違う?治療内容・通う期間・始め方を整理

2026年01月20日

お子さんの歯並びが気になり始めたとき、「矯正治療はいつから始めればいいの?」と悩まれる親御さんは少なくありません。小児矯正には「第一期治療(Ⅰ期治療)」と「第二期治療(Ⅱ期治療)」という2つの段階があり、それぞれ目的や治療内容が大きく異なります。

この記事では、小児矯正の第一期・第二期の違いについて、治療内容や通院期間、始めるタイミングまで詳しく解説します。

お子さんに最適な治療を選ぶために、まずは基本的な知識を整理していきましょう。

小児矯正の「第一期・第二期」とは?基本的な考え方

小児矯正は、お子さんの成長段階に合わせて2つの治療期間に分けられます。

第一期治療(Ⅰ期治療)は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に行う治療です。一方、第二期治療(Ⅱ期治療)は、永久歯がすべて生え揃った後に行う本格的な矯正治療を指します。

この2段階に分ける理由は、子どもの顎の成長を最大限に活用するためです。

第一期治療では、顎の骨格を整えることで、永久歯がきれいに並ぶための「土台作り」を行います。第二期治療では、その土台の上に生え揃った永久歯を細かく調整し、美しい歯並びと正しい噛み合わせを完成させます。

すべてのお子さんが両方の治療を必要とするわけではありません。歯並びの状態によっては、第一期治療だけで完了するケースもあれば、第二期治療から始めるケースもあります。

第一期治療と第二期治療の主な違い

第一期治療と第二期治療の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 第一期治療・・・顎の成長を利用した「骨格の調整」が中心
  • 第二期治療・・・永久歯を直接動かす「歯列の調整」が中心

第一期治療は、成長期だからこそできる治療法です。顎の骨がまだ柔らかく成長している時期に介入することで、将来的な抜歯のリスクを減らしたり、治療期間を短縮できたりする可能性があります。

一方、第二期治療は成人矯正と同じ方法で行われます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使い、一本一本の歯を理想的な位置へと移動させていきます。

第一期治療(Ⅰ期治療)の内容と特徴

第一期治療は、永久歯が生え始める6歳から11歳頃に行われることが多い治療です。

この時期は「混合歯列期」と呼ばれ、乳歯と永久歯が混在しています。顎の成長が活発な時期でもあるため、矯正治療を始めるタイミングとして非常に重要です。

第一期治療の主な目的

第一期治療の最大の目的は、「歯並びが悪くなる原因」を取り除くことです。

歯並びが悪くなる主な原因は、「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」の機能不全にあります。具体的には、口呼吸や舌癖(舌で歯を押す癖)、指しゃぶりなどの習慣が、歯並びに悪影響を与えます。

例えば、普段何もしていないときに舌が常に歯に触れている状態を「舌癖」といいます。このような小さな力でも、長期間続くと歯並びは崩れてしまいます。

第一期治療では、これらの原因を「歯列矯正用咬合誘導装置」という方法で改善していきます。歯を直接動かすのではなく、悪い歯並びになってしまう「原因」をオリジナル装置やトレーニングで改善していく治療法です。

年齢別の治療アプローチ

第一期治療は、お子さんの年齢によって取り組み方が異なります。

0歳~2歳では、歯並びはお口だけの問題ではなく、座り方や姿勢、抱っこの仕方が原因で悪くなることがあります。この時期は、親御さんと一緒にお子さんの正しい「姿勢」を獲得する訓練を行います。

3歳~5歳では、インファントという取り外しできるマウスピース型の装置を使用します。1日2回、10分~20分利用することで、顎の成長を促し、歯並びが悪くなる原因を除去していきます。

6歳~9歳では、歯列矯正用咬合誘導装置という取り外し式の装置と、舌・口・呼吸の訓練を行います。歯並びが悪くなる口呼吸、舌の突き出し、指しゃぶりなどを改善します。

第一期治療の期間と通院頻度

第一期治療の治療期間は、症状によって異なりますが、おおむね1年半から4年程度です。

通院頻度は、原則として1~2か月に1度の割合です。通院時には、口腔内のチェックや装置の調整を行います。

第一期治療が完了した後は、永久歯がきれいに並んでいればそれ以上の治療は不要です。ただし、顔の成長や歯の生え変わりを観察し続ける必要があります。永久歯の並びが理想的でない場合には、調整として第二期治療に進むことがあります。

第二期治療(Ⅱ期治療)の内容と特徴

第二期治療は、永久歯がすべて生え揃った後に行う本格的な矯正治療です。

一般的に、第二大臼歯が生える小学校高学年から中学生くらいの時期に開始します。この治療は、成人矯正と同じ方法で行われます。

第二期治療の主な目的

第二期治療の目的は、永久歯の歯並びや噛み合わせをしっかりと作り上げることです。

第一期治療が完了しても、歯並びが悪かったり、歯が回転して生えていたり、上下の歯がしっかりと噛み合っていなかったりする場合に、第二期治療を行います。

第一期治療を受けていた場合、第二期治療では歯の移動距離が短くなったり、治療期間が短縮されたりする可能性があります。第一期治療で顎の骨格を整えておくことで、第二期治療の負担を減らすことができるのです。

第二期治療で使用する装置

第二期治療では、大きく分けて2種類の治療法があります。

ワイヤー矯正(唇側マルチブラケット矯正)は、金属のワイヤーやブラケットの装置を歯の表面に固定する方法です。歯にブラケットという器具を取り付け、そこにワイヤーを通して歯列矯正を行います。

歯の裏側にブラケットをつける裏側矯正とは異なり、発音が不明瞭になったり、しゃべりにくくなったりするデメリットを防げます。ただし、ワイヤーが表に出るため、見た目が気になる場合もあります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、透明なマウスピース型の矯正装置を定期的に取り換えながら、歯並びを整える治療です。取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすく、見た目も目立ちません。

ただし、装着時間を守らなければ効果が得られないため、お子さん本人と保護者の協力が不可欠です。

第二期治療の期間と通院頻度

第二期治療の治療期間は、症状によって異なりますが、おおむね1年から3年程度です。

通院頻度は、第一期治療と同様に1~2か月に1度の割合です。状況によっては、口腔内のチェックや器具の調整を行います。

矯正器具の装着期間が終了した後は、保定期間を設けます。保定装置(リテーナー)を用いて、歯が元の状態に戻ろうとする「後戻り」を防ぎます。保定期間は一般的に3年程度必要です。

第一期治療だけで終わる場合と第二期治療が必要な場合

すべてのお子さんが第一期治療と第二期治療の両方を必要とするわけではありません。

歯並びの状態によっては、第一期治療だけで完了することが可能です。第一期治療だけで終わる場合、治療期間が短くなり、費用も少なくて済みます。

第一期治療だけで完了するケース

第一期治療で顎の成長を適切にコントロールし、口腔周囲筋の機能を改善できた場合、永久歯が自然にきれいに並ぶことがあります。

特に、軽度の歯並びの乱れや、顎の成長バランスの問題が早期に改善された場合は、第一期治療だけで治療が完了する可能性が高くなります。

ただし、第一期治療終了後も、顔の成長や歯の生え変わりを観察し続ける必要があります。定期的な検診を受けることで、問題が生じた場合に早期に対応できます。

第二期治療が必要になるケース

第一期治療が完了しても、以下のような状態が見られる場合は、第二期治療が必要になります。

  • 永久歯が斜めに生えている
  • 歯が回転して生えている
  • 上下の歯がしっかりと噛み合っていない
  • 歯並びに凸凹が残っている

第一期治療で顎の骨格を整えていても、個々の歯の位置が理想的でない場合は、第二期治療で細かく調整する必要があります。

また、第一期治療を受けずに、第二期治療から矯正を始めるケースもあります。永久歯が生え揃った後に歯並びの問題が明らかになった場合や、第一期治療を必要としない症例の場合です。

小児矯正を始めるタイミングと相談の重要性

小児矯正を始める最適なタイミングは、お子さんの歯並びの状態によって異なります。

一般的には、永久歯が生え始める6歳から7歳頃に一度、矯正歯科医に相談することが推奨されています。この時期に専門医の診断を受けることで、早期治療が必要かどうかを判断できます。

早期治療が望ましいケース

歯並びの状態によっては、早期治療が望ましい場合があります。

受け口(反対咬合)は、早期治療が特に重要です。受け口は歯そのものではなく、顎の骨に問題が起きているため、下顎の成長を終えた状態では治療が困難になります。6歳から8歳までに受診するのが望ましいとされています。

出っ歯(上顎前突)も、早期治療が効果的です。上顎の成長は10歳でほぼストップするため、成長が止まる前に矯正歯科で受診することが推奨されます。成長を終えてから治療を開始した場合、非抜歯での治療が難しくなる可能性があります。

これらのケースでは、顎の発育が正常な状態になるよう早めに導くことが大切です。

矯正相談の流れ

矯正治療を検討する際は、まず矯正相談から始めます。

矯正相談では、歯並びの不安や疑問点について詳しくお伺いし、最適な矯正治療プラン、時期、金額などについて説明します。治療をするしないに関わらず、まずは一度相談にお越しいただくことをおすすめします。

相談から治療へ進む方には、現在のお口の状態や身体の状態などを詳しく把握するための検査(資料取り)を行います。検査では、お口やお顔の写真の撮影、レントゲン撮影、お口の内のスキャンを行います。

資料取りを行ってから2週間後、再度ご来院いただいて資料の診断結果についてご説明します。この診断では、患者さんの現在の歯並びやお口の状態について詳しくご説明し、治療の流れや費用などについてご案内します。

親御さんが判断するのは難しい

親御さんが矯正をする時期を判断するのは難しいと思います。

少しでも歯並びが気になったときには、治療をするしないに関わらず、まずは一度ご相談にお越しください。プロの目で診断することで、その後、歯がどのように移動していくのかを予測し、治療が必要なのか、治療開始期間などについて丁寧に説明させていただきます。

先天的な欠損歯や埋伏歯など、検査してみないとわからない症例もあります。早めに相談することで、将来の治療の選択肢を広げ、お子さんの健康や生活の質を守る第一歩となります。

小児矯正の費用と保定治療について

小児矯正の費用は、歯並びの症状や治療内容によって異なります。

一般的に、矯正治療は自費診療となるため、費用は約40万円から100万円程度が基本になります。第一期治療と第二期治療を合わせると、成人矯正より高額になる場合もあります。

治療段階別の費用目安

予防矯正(第一期治療)の料金は、約44万円程度です。再診料は月額3,300円です。装置を紛失・破損した場合には、1個ごとに別途9,000円が必要になります。

本格矯正(第二期治療)の料金は、治療方法によって異なります。

唇側マルチブラケット矯正(ワイヤー型)の場合、料金は77万円から88万円程度です。再診料は月額5,500円です。予防矯正から移行した場合は、33万円程度となります。

マウスピース矯正(インビザライン)の場合、料金は88万円から110万円程度です。再診料は月額5,500円です。治療期間短縮装置を使用する場合は、別途5万5,000円が必要です。

保定治療の重要性

矯正治療後は、保定装置を用いたメンテナンスが必要です。

きれいに並んだ歯並びを維持するための治療が、保定治療です。歯並びは永久的なものではなく、加齢によって徐々にでこぼこが出てくるものです。

保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや噛み合わせの「後戻り」が生じる可能性があります。アンチエイジングの意味でも、きれいに並んだ歯をずっときれいに維持するためには保定装置を用いたメンテナンスが必要になります。

保定治療の再診料は月額3,300円です。リテーナーを紛失・破損した場合の作り替えは、6,600円です。

小児矯正のメリットとリスク

小児矯正には多くのメリットがありますが、同時にリスクや注意点も存在します。

治療を始める前に、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。

小児矯正のメリット

小児矯正の主なメリットは、以下の通りです。

見た目の改善によって、お子さんの自信や学校生活への適応に良い影響を与えることがあります。多感な年頃になると見た目に対する意識が高まり、特に歯並びが気になるようになります。早期に治療を開始すれば、心理的な負担を減らすことにもつながります。

虫歯や歯周病のリスク低減も重要なメリットです。歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり、食べ物が溜まりにくくなります。

噛み合わせの改善によって、咀嚼効率が向上します。正しい噛み合わせは、消化機能の向上や顎関節への負担軽減にもつながります。

口腔機能の改善も期待できます。口呼吸の改善や発音の改善など、歯並び以外の健康面にも良い影響があります。

将来の治療負担の軽減も大きなメリットです。第一期治療で顎の骨格を整えておくことで、第二期治療が短期間・軽度で済むケースがあります。また、永久歯の抜歯を避けられる可能性も高まります。

小児矯正のリスクと注意点

小児矯正には、以下のようなリスクや注意点があります。

治療期間が長くなることがあります。乳歯期から始めると、数年単位での通院が必要になります。

再治療の可能性も考慮する必要があります。顎や歯の成長は個人差が大きいため、中高生以降に本格矯正(第二期治療)が必要になることもあります。

お子さんの協力が不可欠です。取り外し式の装置は、装着時間を守らなければ効果が得られません。お子さん本人と保護者の協力がないと、治療が進まないこともあります。

費用面の負担も考慮が必要です。第一期治療・第二期治療を合わせると、成人矯正より高額になる場合があります。

矯正装置による違和感や痛みが生じることがあります。装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間から1、2週間で慣れてきます。

虫歯や歯周病のリスク増加にも注意が必要です。治療中は矯正装置が歯の表面に付いているため食物が溜まりやすく、また歯が磨きにくくなります。適切なハミガキを行い、お口の中を常に清潔に保つことが大切です。

まとめ:お子さんに最適な治療を選ぶために

小児矯正の第一期治療と第二期治療は、それぞれ異なる目的と役割を持っています。

第一期治療は、顎の成長を利用した「骨格の調整」が中心で、歯並びが悪くなる原因を取り除くことを目指します。第二期治療は、永久歯を直接動かす「歯列の調整」が中心で、美しい歯並びと正しい噛み合わせを完成させます。

すべてのお子さんが両方の治療を必要とするわけではなく、歯並びの状態によっては第一期治療だけで完了することもあります。一方で、第二期治療から始めるケースもあります。

小児矯正を始める最適なタイミングは、お子さんの歯並びの状態によって異なります。少しでも歯並びが気になったときには、まずは一度矯正歯科医に相談することをおすすめします。

専門医の診断を受けることで、お子さんに最適な治療方法や開始時期を見極めることができます。早めの相談が、将来の治療の選択肢を広げ、お子さんの健康や生活の質を守る第一歩となります。

お子さんの健やかな成長と美しい笑顔のために、適切な時期に適切な治療を選択していきましょう。

むらせ歯科茂原院では、お子さんの矯正治療について無料相談を実施しています。

お子さんの歯並びが気になる方、矯正治療について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富な専門医が、お子さん一人ひとりに最適な治療プランをご提案いたします。

患者さんの身体的・経済的負担を軽減するため、可能な限り第一期治療で矯正を完了させることを目指していますが、必要に応じて第二期治療も実施します。治療開始前には、お子さんと親御さんに十分な説明を行い、納得いただいた上で治療を進めています。

お子さんの未来の笑顔のために、今できることから始めてみませんか?

 

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