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子供の口呼吸が歯並びに与える影響〜専門医が解説

2025年10月21日

子供の口呼吸とは?その特徴と見分け方

子供の口がいつも開いていることに気づいたことはありませんか?これは単なる癖ではなく、「口呼吸」と呼ばれる状態かもしれません。口呼吸とは、鼻ではなく口から空気を吸い込む呼吸法のことです。

口呼吸をしている子供には、いくつかの特徴的な兆候があります。常に口がポカンと開いている、姿勢が悪い、食事の際に音を立てて食べる、いびきをかきやすい、風邪をひきやすいなどが挙げられます。また、唇が乾燥して白っぽくなっていたり、唇を舐める癖が見られたりすることもあります。

口呼吸は単なる呼吸の仕方の違いではなく、お子さんの健康や発達に大きな影響を与える可能性があります。特に歯並びへの影響は見過ごせないものがあるのです。

では、なぜ子供は口呼吸をするようになるのでしょうか?その原因と歯並びへの影響について、歯科医師の視点から詳しく解説していきます。

 

子供が口呼吸になる主な原因

子供が口呼吸になる原因は大きく分けて3つあります。それぞれの原因を理解することで、適切な対処法を見つけることができます。

歯並びや噛み合わせの問題

出っ歯や受け口などの歯並びの問題があると、口を閉じにくくなります。上下の顎のバランスが悪く、噛み合わせに影響が出ている場合も、上下の歯の間に隙間ができて自然と口が開きやすくなるのです。

このような「歯性口呼吸」の場合は、歯並びの治療(矯正治療)を先行して行い、それと並行して口を閉じる訓練を行うことが必要になります。

鼻のトラブル

アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻中隔湾曲、扁桃肥大などによる鼻づまりがあると、鼻から十分な空気を取り込めないため、自然と口で呼吸するようになります。

この「鼻性口呼吸」の場合は、まず耳鼻科での診察と治療が優先されます。鼻呼吸ができるようになれば、口呼吸の習慣も自然と改善していくことが期待できます。

 

口周りの筋肉の発達不足

現代の食生活の変化も口呼吸の一因となっています。柔らかい食事が多く、しっかり噛む機会が減ったことで、口周りの筋肉や舌の筋肉が十分に発達しないケースが増えています。

口周りの筋肉が弱いと、口を閉じた状態を維持するのが難しくなります。また、舌の筋力が低下すると舌の位置が下がり、それが口呼吸を引き起こすことがあるのです。

このような「習慣性口呼吸」の場合は、口を閉じて鼻呼吸を行うための訓練(口唇閉鎖訓練)が効果的です。

 

口呼吸が歯並びに与える具体的な影響

口呼吸は、単に見た目の問題だけではありません。子供の歯並びや顎の発達に大きな影響を与えることがわかっています。

上顎の発育不全と出っ歯

本来、舌は上あごの内側に位置し、その圧力によって上顎の成長を促します。しかし、口呼吸をしていると舌が正しい位置に収まらず、上顎の成長が妨げられます。

上顎が十分に発達しないと、歯を並べるためのスペースが確保できず、結果として歯並びが悪くなります。特に、上の前歯が前に突き出した「出っ歯(上顎前突)」になりやすくなるのです。

口呼吸を続けていると、上唇の筋肉が緩んで力が入らなくなります。通常、上唇の筋肉は上の前歯を押さえる役割を果たしていますが、その力が働かなくなると、舌が上の前歯を押し出す力だけが残り、少しずつ前歯が前に動いていくのです。

開咬と顎の発達不良

口呼吸によって舌の位置が低くなると、舌が上下の前歯の間を押し広げる力が働き、前歯が完全に閉じない「開咬」と呼ばれる不正咬合が生じることがあります。

また、口を常に開けていることで、顎の成長にも影響が出ます。顎が狭くなり、歯並びが乱れやすくなって、出っ歯や受け口の原因となることもあるのです。

V字型の歯列弓の形成

口呼吸をしていると、舌は上あごに接しておらず、側方から頬の筋肉の力が上あごに加わります。また、口をポカンと開いているため前方から唇の力が歯に加わりません。

このような状態で歯の生え代わりの時期を過ごすと、上あごの前歯は外側に傾斜して狭いV字型の歯並びとなってしまい、噛み合わせの異常を招くことになります。

 

口呼吸が全身に与える影響

口呼吸の影響は歯並びだけにとどまりません。お子さんの全身の健康にも様々な影響を与えることがわかっています。

免疫力の低下と感染症リスク

鼻呼吸では、鼻毛や鼻の粘膜がフィルターの役割を果たし、空気中の埃やウイルス、細菌などを捕らえてくれます。また、鼻には空気を加湿し、温める機能もあります。

しかし、口呼吸ではこれらの防御機能が働かないため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。アレルギー性疾患のリスクも高まるでしょう。

口腔内環境の悪化

口呼吸をすると口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少します。唾液には抗菌作用があり、口の中を洗浄する役割を担っていますが、その機能が低下することで虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、口の乾燥は口臭の原因にもなります。細菌が繁殖しやすい環境となり、口臭が強くなることがあるのです。

睡眠の質の低下

日中に口呼吸をしているお子さんは、睡眠中も口呼吸をしていることが多いです。これにより、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。

睡眠の質が低下すると、日中の集中力や学習能力にも影響が出ることがあります。また、成長ホルモンの分泌にも影響を与え、お子さんの健全な発育を妨げる可能性もあるのです。

口呼吸は、思わぬところで子供の健康や発達に影響を与えているのです。どうすれば改善できるのでしょうか?

 

子供の口呼吸を改善する方法

口呼吸の改善には、原因に応じたアプローチが必要です。ここでは、効果的な改善方法をご紹介します。

 

早期の歯列矯正治療

歯並びの問題が口呼吸の原因となっている場合は、早期の矯正治療が効果的です。むらせ歯科茂原院では、子供の矯正治療を「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階に分けて行っています。

特にⅠ期治療では、「歯列矯正用咬合誘導装置」を使用して、歯並びが悪くなる原因である「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」の機能不全を改善します。口呼吸や舌癖などの問題を解決することで、歯並びの改善を目指すのです。

年齢によって治療アプローチが異なり、0〜2歳では姿勢の訓練、3〜5歳ではインファントというマウスピース型装置の使用、6〜9歳では歯列矯正用咬合誘導装置と舌・口・呼吸の訓練を行います。

鼻呼吸トレーニング

口呼吸を鼻呼吸に改善するためには、意識的なトレーニングが効果的です。例えば「あいうべ体操」は、口周りの筋肉を鍛えるシンプルな方法です。

「あ」と口を大きく開き、「い」と口を横に広げ、「う」と口を前に突き出し、「べ」と舌を出す、という一連の動作を1日に数回行うことで、口周りの筋肉を鍛えることができます。

また、日常生活の中で意識的に鼻呼吸を心がけることも大切です。「口を閉じて鼻で息をしようね」と時々声をかけてあげるだけでも効果があります。

耳鼻科での治療

鼻炎や扁桃肥大などが原因で口呼吸になっている場合は、耳鼻科での治療が必要です。アレルギー性鼻炎の薬物療法や、必要に応じて扁桃の手術なども検討されます。

鼻呼吸ができるようになれば、口呼吸の習慣も自然と改善していくことが期待できます。

 

むらせ歯科茂原院の小児矯正アプローチ

むらせ歯科茂原院では、子供の口呼吸と歯並びの問題に対して、包括的なアプローチを取っています。

Ⅰ期治療とⅡ期治療

子供の矯正治療は、「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階で行いますが、歯並びの状態によってはⅠ期治療のみで完了することも可能です。Ⅰ期治療だけで終わる場合、治療期間が短くなり、費用も少なくて済みます。

むらせ歯科茂原院では、患者さんの身体的負担や経済的負担を軽くすることを大切にしています。そのため、なるべく負担の少ないⅠ期治療で矯正が終了するように治療を進めています。

原因に焦点を当てたアプローチ

歯並びが悪くなる主な原因は「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」の機能不全です。むらせ歯科茂原院では、歯を直接動かすのではなく、悪い歯並びになってしまう「原因」をオリジナル装置やトレーニングで改善していく治療法を採用しています。

口呼吸、舌癖、指しゃぶりなどの悪習慣を改善することで、歯並びの問題を根本から解決することを目指しているのです。

年齢に応じた治療アプローチ

子供の年齢によって、最適な治療アプローチは異なります。むらせ歯科茂原院では、年齢に応じた治療法を提供しています。

0〜2歳では、歯並びはお口だけの問題ではなく、座り方、姿勢、抱っこの仕方が原因で悪くなることもあるため、親御さんと一緒にお子様の正しい「姿勢」を獲得する訓練を行います。

3〜5歳では、インファントという取り外しできるマウスピース型の装置を1日2回10分〜20分利用することで、顎の成長を促し、歯並びが悪くなる原因を除去していきます。

6〜9歳では、歯列矯正用咬合誘導装置という取り外し式の装置と舌・口・呼吸の訓練を行います。歯並びが悪くなる口呼吸、舌の突き出し、指しゃぶりなどを改善します。

 

まとめ:子供の口呼吸と歯並びの関係

子供の口呼吸は、単なる呼吸の仕方の違いではなく、歯並びや全身の健康に大きな影響を与える問題です。口呼吸によって舌の位置が変わり、口周りの筋肉のバランスが崩れることで、出っ歯や開咬などの不正咬合が生じる可能性があります。

また、口呼吸は免疫力の低下、口腔内環境の悪化、睡眠の質の低下など、全身の健康にも様々な影響を与えます。

口呼吸の改善には、原因に応じたアプローチが必要です。歯並びの問題が原因なら早期の矯正治療、鼻のトラブルが原因なら耳鼻科での治療、習慣が原因なら鼻呼吸トレーニングが効果的です。

むらせ歯科茂原院では、子供の口呼吸と歯並びの問題に対して、年齢に応じた包括的なアプローチを取っています。特に、歯並びが悪くなる原因である「口腔周囲筋の機能不全」を改善することに焦点を当てた治療を行っています。

お子さんの口呼吸や歯並びが気になる場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。早期発見・早期治療により、将来的な問題を予防し、お子さんの健全な発育をサポートすることができるでしょう。

 

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