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指しゃぶりが歯並びに与える影響とは?年齢別の対処法と小児矯正の重要性

2025年11月18日

指しゃぶりと歯並びの関係を理解する

お子さんが指しゃぶりをしている姿を見て、「このまま続けて大丈夫かしら」と不安を感じたことはありませんか?

指しゃぶりは赤ちゃんの成長過程において自然な行動ですが、長期間続くと歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。実は、指しゃぶりによる歯並びへの影響は、年齢やしゃぶる時間の長さによって大きく変わってくるのです。乳幼児期の指しゃぶりは口の感覚を育て、精神的な安定をもたらす重要な役割を果たしていますが、3歳以降も継続すると「上顎前突(出っ歯)」や「開咬(前歯が噛み合わない状態)」などの不正咬合を引き起こすリスクが高まります。

この記事では、指しゃぶりが歯並びに与える具体的な影響から、年齢別の適切な対処法、そして小児矯正の重要性まで、東京歯科大学大学院を修了した専門家の視点から詳しく解説します。お子さんの健やかな成長と美しい歯並びのために、今できることを一緒に考えていきましょう。

指しゃぶりはいつまで大丈夫?年齢別の影響

生後4ヶ月まで…自然な反射行動として

生後4ヶ月頃までの指しゃぶりは、赤ちゃんの無意識な反射行動です。

この時期の指しゃぶりは成長過程において極めて自然な行動であり、特に心配する必要はありません。赤ちゃんは口を通して周囲の世界を認識し、手指の操作性や視覚、口の中の感覚を発達させているのです。むしろ、この時期の指しゃぶりは発達を促す重要な行動だと考えられています。

1歳〜2歳…形や味を学習する時期

1歳頃になると、物を使って遊ぶようになり、徐々に指しゃぶりへの意識が薄れていきます。この時期の指しゃぶりは、形や味などを学習する行動として位置づけられており、歯並びへの影響はまだ少ないとされています。

ただし、退屈している時や不安を感じている時に指しゃぶりをする傾向があるため、生活環境を整えることが大切です。子どもと遊ぶ時間を増やしたり、積み木やブロック遊びなど指を使った遊びを取り入れることで、自然と指しゃぶりの時間を減らすことができます。

3歳以降…歯並びへの影響が本格化

3歳を過ぎても指しゃぶりが続くと、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性が高まります。

指を吸う力によって上の前歯に強い圧力がかかり、上下の顎の噛み合わせがずれて「上顎前突(出っ歯)」や「開咬」になったり、上顎の歯列が狭まる「歯列狭窄」が生じることがあります。特に、寝ている間ずっと指しゃぶりをしているなど、一日の中で長時間続けてしまっている場合は注意が必要です。奥歯が全部生えそろった3歳近くになると、指しゃぶりの影響で前歯が前に傾斜し始め、歯並びが徐々に変化していきます。

指しゃぶりが引き起こす具体的な歯並びの問題

上顎前突(出っ歯)の発生メカニズム

指しゃぶりによる最も代表的な影響が「上顎前突」、いわゆる出っ歯です。指を上の歯の裏側にある「口蓋」という部分に押し付けることで、上の前歯が前方に押し出されていきます。

5歳から6歳の永久歯への生え変わり時期にまだ指しゃぶりを続けていると、この傾向はさらに顕著になります。上顎前突は見た目の問題だけでなく、前歯で食べ物がかみづらくなったり、発音が不明瞭になるなど、機能面でも支障をきたす可能性があります。

開咬…前歯が噛み合わない状態

開咬とは、奥歯を噛み合わせた時に上下の前歯にすき間ができてしまう状態です。

指しゃぶりを長期間続けることで、指が入るスペースが常に確保されるため、前歯が正常に噛み合わなくなってしまいます。この状態になると、前歯でかむことができないため奥歯の負担が大きくなり、発音もはっきりしなくなります。さらに、上唇がまくれ上がって「お口ポカン」の状態になり、口呼吸を誘発してしまうのです。口呼吸は病原菌が喉の粘膜から直接取り込まれるため、健康面でも好ましくありません。

歯列狭窄と交叉咬合

指を吸う時に頬の筋肉が収縮するため、上あごの歯並びのアーチが狭くなる「歯列狭窄」が生じることがあります。歯列が狭いV字型になると、将来的に永久歯が生えるスペースが不足し、歯が重なり合って生える「叢生」や八重歯の原因となります。

また、片方の噛み合わせだけが反対になる「交叉咬合」が生じることもあり、これにより顎の発達が左右均等にいかなくなる可能性があります。顎が曲がってしまうと、顔貌にも影響を及ぼすため、早めの対処が重要です。

年齢別の指しゃぶり対処法

0歳〜2歳…温かく見守る時期

この時期の指しゃぶりは成長に必要な行為です。無理にやめさせる必要はありません。

ただし、授乳時間が不足していることが原因で指しゃぶりが長時間続く場合もあるため、授乳の時間やミルクの量を見直してみるのも一つの方法です。身近なおもちゃは舐めても安全なもので、清潔に保つことを心がけましょう。子どもの成長過程として、温かく見守ってあげることが大切です。

3歳〜5歳…楽しく改善していく時期

3歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりが続く場合は、段階的にやめられるようサポートしていきます。

無理やり叱ってやめさせようとすると、逆に指しゃぶりの頻度が増えたり、爪噛みなど他の代償行為に走ることがあるため注意が必要です。この時期のお子さんは、まだ指しゃぶりを悪いことだとは思っていないので、きつく叱ると隠れてするようになることもあります。外に遊びに行く機会を増やしたり、手を使った遊びを教えることで、自然と指しゃぶりから意識を逸らすことができます。

具体的な対策としては、指しゃぶりをしている時に声をかけて意識を別のところに向けさせたり、お気に入りのキャラクターの絆創膏を指に貼って口に入れるのを防ぐ方法があります。また、爪に塗る専用の苦いマニキュアを活用したり、指しゃぶりをやめさせる絵本を読み聞かせるのも効果的です。就寝時の指しゃぶりには、お子さんが眠るまで手を握っていてあげるのも良いでしょう。

6歳以降…専門家への相談を検討

6歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、小児歯科専門医への相談をおすすめします。

この時期は永久歯への生え変わりが始まる重要な時期であり、指しゃぶりの影響が永久歯の歯並びにも及ぶ可能性があります。家庭での対策だけでなかなか改善しない場合、専門家による指導や、上の歯の裏側に専用の器具を入れて指が入らないようにする方法など、さまざまな治療法があります。お子さんの癖や口の中の状態に合わせた適切なアプローチを受けることができます。

小児矯正の重要性と治療の考え方

なぜ小児期の矯正が重要なのか

子どもの矯正治療は、大人の矯正とは目的が大きく異なります。

小児期は顎の成長をコントロールできる貴重な時期であり、骨格的な問題にアプローチすることが可能です。永久歯が生えるスペースを確保したり、正しい噛み合わせや舌の使い方を育てることで、将来的な矯正治療の負担を大幅に軽減できます。特に、指しゃぶりなどの癖によって生じた歯並びの問題は、早期に対処することで改善しやすくなります。

Ⅰ期治療…原因から改善する予防矯正

小児矯正は「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階に分けられます。Ⅰ期治療は、歯並びが悪くなる根本的な原因である「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」の機能不全を改善する治療です。

普段何もしていない時に舌が常に歯に触れている「舌癖」や、口呼吸、逆嚥下などが歯並びを悪化させる主な原因となります。これらを「歯列矯正用咬合誘導装置」という方法で改善していきます。歯を直接動かすのではなく、悪い歯並びになってしまう原因をオリジナル装置やトレーニングで改善していく治療法です。

年齢によって取り組み内容は異なります。0歳から2歳では座り方や姿勢、抱っこの仕方など、正しい姿勢を獲得する訓練を親御さんと一緒に行います。3歳から5歳では「インファント」という取り外しできるマウスピース型の装置を1日2回10分から20分利用することで、顎の成長を促し、歯並びが悪くなる原因を除去していきます。6歳から9歳では歯列矯正用咬合誘導装置という取り外し式の装置と、舌・口・呼吸の訓練を行います。

Ⅱ期治療…本格的な歯列矯正

Ⅰ期治療が完了しても、歯並びが悪かったり、歯が回転して生えていたり、上下の歯がしっかりと噛み合っていない場合に、Ⅱ期治療を行います。

成人の方や永久歯に生え変わったお子さんが対象となり、すべての歯に矯正装置を装着して理想的な歯並びと噛み合わせを目指す治療です。金属のワイヤーやブラケットを使用する「唇側マルチブラケット矯正」と、透明なマウスピース型の矯正装置を定期的に取り換える「マウスピース矯正(インビザライン)」の2種類があります。ただし、Ⅰ期治療で適切に対処できれば、Ⅱ期治療が不要になるケースも多くあります。

矯正治療のメリットとリスクを理解する

矯正治療で得られる効果

矯正治療には多くのメリットがあります。まず、見た目が美しくなることで自分に自信が持てるようになります。

歯並びが整うと歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが低減します。また、噛み合わせが改善されることで、食べ物をしっかりと噛めるようになり、消化機能の向上にもつながります。発音も明瞭になり、コミュニケーション能力の向上も期待できます。特に小児期に矯正を行うことで、顎の成長を適切に誘導し、将来的な外科手術のリスクを回避できる可能性があります。

知っておくべきリスクと副作用

矯正治療にはリスクや副作用も存在します。

矯正装置を付けた後しばらくは違和感や不快感、痛みが生じることがありますが、一般的には数日間から1、2週間で慣れてきます。治療中は矯正装置が歯の表面に付いているため食べ物が溜まりやすく、歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。適切なハミガキと定期的な歯科受診が不可欠です。

また、歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや、歯肉がやせて下がることがあります。ごく稀に歯が骨と癒着していて歯が動かないこと、歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死すること、金属アレルギー症状が出ることもあります。治療後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや噛み合わせの「後戻り」が生じる可能性があるため、メンテナンスが重要です。

むらせ歯科茂原院の小児矯正アプローチ

患者さんの負担を最小限にする治療方針

むらせ歯科茂原院では、患者さんの身体的負担や経済的負担を軽減することを大切にしています。

そのため、可能な限りⅠ期治療で矯正が終了するように治療を進めています。Ⅰ期治療だけで終わる場合、治療期間が短くなり、費用も少なくて済みます。ただし、口の状態によってはⅡ期治療が必要になるケースもあるため、その場合にはお子さんと親御さんにしっかりと治療の説明を行い、納得いただいてから治療を開始します。

充実したサポート体制

矯正治療は長期間にわたるため、定期的な通院とご家庭でのケアが重要です。

むらせ歯科茂原院では、初回の矯正相談から資料取り、診断、治療開始、そしてメンテナンス・保定治療まで、一貫したサポート体制を整えています。治療開始前には現在のお口の状態や身体の状態を詳しく把握するための検査を行い、資料の診断結果について丁寧に説明します。治療の流れや費用についても事前に明確にご案内し、安心して治療を受けていただける環境を提供しています。

治療後のメンテナンスの重要性

矯正治療が終了した後も、きれいに並んだ歯並びを維持するためのメンテナンスが必要です。

歯並びは永久的なものではなく、加齢によって徐々にでこぼこが出てくることがあります。保定装置を用いた定期的なメンテナンスを受けることで、美しい歯並びを長期間維持することができます。アンチエイジングの観点からも、定期的なプロフェッショナルケアとセルフケアのバランスが大切です。

まとめ…お子さんの未来のために今できること

指しゃぶりは3歳までであれば様子を見て大丈夫ですが、それ以降も続く場合は歯並びへの影響を考慮する必要があります。

上顎前突や開咬、歯列狭窄といった問題は、見た目だけでなく、噛む機能や発音、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。年齢に応じた適切な対処法を実践し、必要に応じて小児歯科専門医に相談することが大切です。小児期の矯正治療は、顎の成長をコントロールできる貴重な機会であり、Ⅰ期治療で原因から改善することで、将来的な治療負担を大幅に軽減できます。

お子さんの歯並びが少しでも気になったら、治療をするしないに関わらず、まずは専門家に相談してみましょう。プロの目で診断することで、その後の歯の移動を予測し、適切な治療開始時期についてアドバイスを受けることができます。お子さんの健やかな成長と美しい笑顔のために、今できることから始めてみませんか。むらせ歯科茂原院では、お子さんと親御さんに寄り添った丁寧な治療を提供しています。

 

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